loading

地域産業支援商品開発やプロモーションなどで地域特産物の価値を高め、地場産業を盛り上げます。

青森県

新技術で復活した伝統の藍染め産業
「あおもり藍」

  • 6次産業化支援
  • プロモーション

伝統産業・文化の復興にむけた、地域の6次産業化を応援

取り組み背景・地域の課題

染料として知られる藍。青森県では江戸時代から津軽藩士が藍を育て、藍染を生業のひとつとしていましたが、化学染料の普及などで大正期には衰退の一途に。平成に入り、青森伝統の文化を残したい、地域の発展につなげたいという地域の熱い想いで立ち上がったのが、あおもり藍産業協同組合の「あおもり藍」事業。「あおもり藍」は、休耕田を活用して無農薬で育てることから始まった地域ブランドのひとつであり、あおもり藍産業協同組合が独自に開発した染料生成・染色技術のこと。藍の効能(抗菌活性、抗炎症作用など)を生かし、藍を原料とした特産品化を行いながら、農家への還元や雇用の創出に取り組んでいました。

取り組み

東北復興を応援するJALは、6次産業化による地域経済の活性化や伝統産業の復興に取り組む「あおもり藍」事業の応援プロジェクトを2016年3月から開始。食材としても優れた効能がある「あおもり藍」を練りこんで焼き上げた菓子「あおもり藍フィナンシェ」の機内サービス(茶菓提供)や、「あおもり藍」を使用したJALオリジナル商品の開発・販売を実施し、「あおもり藍」のプロモーションを展開。JAL青森支店を中心に、JALグループスタッフによる苗植えや収穫のお手伝いなど、地域資源を育て、磨き、国内外に広めることで「あおもり藍」産業の復興に向けた継続的な活動を行っています。

■「あおもり藍」を練りこんで焼き上げた菓子「あおもり藍フィナンシェ」
・機内サービスの茶菓として提供
・通販カタログ「JAL SHOP」や、オンラインショップ「JALショッピング」で通信販売(2016年11月~12月)

あおもり藍産業協同組合との共同企画・開発商品をJAL国際線で機内販売(2016年11月~2017年2月)
・「あおもり藍 JALオリジナル名刺入れ」 (JAL限定仕様)
・「JALオリジナル セフィーコ(藍エキス消臭スプレー)」(JAL限定仕様)
プレスリリース(PDFファイル 約320KB)

「あおもり藍」公式サイト

「フィナンシェ」は、同種の有名店ブランドの焼き菓子と比べても、遜色なく売り上げを記録。消臭スプレーやオリジナル名刺入れも、メーカーへの問い合わせが増え、機内や通信販売での露出効果も表れており、「あおもり藍」の認知度向上に貢献しています。

地域の声

「JAL 新・JAPAN PROJECT」の一環として、応援を戴くようになった2016年は、「藍染」の分野ではファッションブランドから評価が得られ、「あおもり藍」が知られるようになった時期でした。一方で、この時期に発売した「あおもり藍抗菌・消臭スプレー」は全国的には全く知られていない商品でした。 日本航空の皆さまと一緒に藍畑で植付や刈取を行い、その藍から抽出した成分で製造したスプレーを国際線やイベントで扱うなど、発信を続けてくださり、お客さまからも大変好評を戴くことができました。長い期間のご支援の結果、当商品は、今や組合の看板商材の一つに成長しております。日本航空の皆さまに心より感謝申し上げます。(あおもり藍産業協同組合 代表理事 吉田 久幸)