- 岐阜県中津川市
- JALふるさとアンバサダー企画
地域産業支援商品開発やプロモーションなどで地域特産物の価値を高め、地場産業を盛り上げます。
- 商品開発・販売
廃棄されていたヒノキの枝葉が、日本の自然や魅力を伝えるアロマミストに生まれ変わりました
取り組み背景・地域の課題
中津川市は岐阜県の東南端に位置し、東は木曽山脈、南は三河高原に囲まれ、中央を木曽川が流れる自然豊かな町です。中津川市を含む東濃地方で栽培されている木曽ヒノキは日本有数の銘木としても知られ、伊勢神宮や法隆寺、名古屋城などさまざまな木造建築に使われてきました。
このたび、中津川市で100年続く老舗木材会社から誕生した「株式会社meet tree」さまと中部地区で活動するJALふるさとアンバサダーが協力し、これまで廃棄されていたヒノキの枝葉を使い、2種類のアロマミストを商品化しました。
meet treeさまでは、ヒノキの丸太を山から切り出す際や、枝打ち・剪定の際に出る枝葉から抽出した上質な精油を使用し、さまざまな商品を販売しています。今回誕生した「HINOKI アロマミスト 葉の香り・木の香り」という2種類のアロマミストも、この国産ヒノキの枝葉から抽出された精油を使用しています。
取り組み
meet treeさまは、森林保全活動の一環として、「ST150（エスティ・ワンフィフティ）」の取り組みに参加しています。「ST150」とは、ST150のマークが付いた商品やサービスを一般消費者の方が購入すると、150円が（一社）「日本の森林のみらい」を通じて、植林や森林保全活動に寄付される制度です。STは「Save Tree」の略で、150は植林に使用するヒノキの苗木1本の購入価格を意味します。
このようなmeet treeさまの活動に賛同し、ヒノキなどの国産木材の精油を使用した商品を販売することで国産の木の良さを知っていただき、日本の林業を盛り上げたいという地域活性化への思いを込めて、商品化のお手伝いをさせていただきました。
商品化に際して、JALふるさとアンバサダーやJAL中部支社スタッフが香りの調整やパッケージデザイン、商品名を考案。香りの調整では、サンプル品をそれぞれ試し、配合の違いによって、香りのイメージやほど良い持続時間などに関してコメントをするなどの協力をしました。
「HINOKI アロマミスト 葉の香り」は飛行機が離陸する朝をイメージした爽やかな香りで、ヒノキの枝葉から抽出した精油を使用しています。また、「HINOKI アロマミスト 木の香り」は飛行機が着陸した夜をイメージしたウッディで落ち着きのある香りで、ヒノキの木部から抽出した精油を使用しています。ぜひ中津川の自然の豊かさや森の香りを感じていただきたいです。
当商品にもST150 マークを採用しており、日本の森を守る活動につながっております。
2種類のアロマミストは2023年12月に新しくオープンした「meet tree GINZA」でも、岐阜県のmeet tree直営店舗とあわせて販売しています。空間や衣類にひと吹きするだけで、ヒノキの心地良い香りで気持ちをリフレッシュすることができ、男女問わずご好評をいただいております。海外からの観光客の方にも好評で、お土産として購入されることも多いです。この商品を通して、日本の自然やヒノキの魅力を世界中の方に伝えていきたいです。
株式会社meet tree
「木に出会い、木を感じ、木と生きる」をコンセプトに、木と人々との豊かな関係を創造する“サステナブル・ライフスタイルブランド”として誕生しました。木曽ヒノキの産地、岐阜県中津川市で木材業を営んで100年。森林と林業・木材業の課題を深く理解し、解決に取り組む中で生まれたmeet treeと、日本航空の客室乗務員との“空と大地”のコラボレーションにとてもユニークさを感じました。また、香りには飛行機の離着陸をイメージしたオリジナルの香りを採用し、ヒノキの香りに包まれながら、飛行機で旅をしている、そんなひと時を過ごしていただけるアイテムとなっております。ご自身へのリラックスアイテムとして、また大切な方へのギフトとして、ぜひ一度お手に取ってみてください。
森に囲まれた岐阜県中津川市は、訪れただけで気持ちがリフレッシュでき、心が落ち着く場所です。私自身、商品開発のプロセスを通して、自然や木に触れることで心が癒される効果を感じてきました。「多くの方に国産ヒノキの良さを知っていただきたい」「日本の木の良さを伝えることで、その大切さや、木を守ることを改めて考えるきっかけになる商品にしたい」と思い、取り組んでまいりました。日常生活の中で使っていただくことで、中津川の自然やヒノキの良さ、森の大切さを身近に感じ、そして、実際に中津川市を訪れ、森の豊かさを感じていただけたら嬉しいです。
（中部地区・JALふるさとアンバサダー 若杉 直子、利根川 眞奈美）