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地域産業支援商品開発やプロモーションなどで地域特産物の価値を高め、地場産業を盛り上げます。

  • 北海道・函館エリア
  • JALふるさとアンバサダー企画

環境にやさしく、地域もうれしい!
産業廃棄物の有効利用で新たな土産品誕生!

  • 商品開発・販売

約84年ぶりとなる日本酒酒蔵の誕生を機に、
商品開発で函館の活性化とSDGs達成に貢献

箱館醸蔵の代表銘柄「郷宝」

取り組み背景・地域の課題

北海道・道南地区の南西部は、函館を中心に、恵山道立自然公園や大沼国定公園などの自然環境にも恵まれた一大観光地です。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、観光産業に大きな打撃を受けていたこのエリアに明るいニュースが生まれたのは2021年春。函館市に隣接する七飯町に、道南地区において実に約84年ぶりとなる日本酒の酒蔵「箱館醸蔵」が誕生しました。箱館醸蔵と、その代表銘柄「郷宝(ごっほう)*」を応援していた北海道地区のJALふるさとアンバサダーは、新たな商品開発で函館を盛り上げたい!との想いから、日本酒製造過程で発生する「米ぬか」の美容成分に着目。産業廃棄物の有効利用でSDGs達成への貢献と共に、函館の新たな土産品となる商品開発に着手しました。 

*「郷宝(ごっほう)」は、地元農家で生産された酒造好適米と恵山道立自然公園指定「横津岳」の良質な伏流水を使用しており、「郷の宝(さとのたから)でありたい」という蔵元の想いが込められた、道南テロワールを追求した日本酒です。

取り組み

「米ぬか」には良質な油分や美容に良いと言われる成分がたっぷりと含まれていることから、「JALふるさとアンバサダー」として北海道活性化に向けて活動する客室乗務員が考案したのは、唇の保湿ケアとなる「リップクリーム」。乾燥する機内での乗務経験を活かしたアイデアで商品化を目指しました。地元の企業である(株)医食同源の協力を得て製品化を進め、ふるさとアンバサダーはリップクリームの香りとパッケージデザインに携わり、無香と有香の2タイプが完成。有香タイプのリップクリームは、イネ科のパルマローザを使用したハーバルローズの香りで、日本酒の原材料「米」を関連付けています。パッケージは「郷宝」のボトルが持つ雰囲気を大切に、色や質感など細部にまでこだわったデザインを施し、パッケージを通じてご購入者の周囲の方々にも「郷宝」を知っていただけるようボトルイメージに近づけました。また、同時発売となった酒粕を利用した「石鹸」のパッケージデザインも携わり、同様のデザインを施しています。
2021年春に道南地区で約84年ぶりに誕生した日本酒酒蔵。その代表銘柄「郷宝」から函館観光の新たな土産品が誕生しました。

〔販売店〕

北海道内空港のJALグループ空港売店「BLUE SKY」や函館市内の土産店などで2022年2月下旬から販売中。

販売開始以来、北海道内の空港売店「BLUESKY」の店舗によっては、品切れで追加発注することもあり、大変ご好評をいただいています。また、地元新聞ほか、各メディアにとりあげられたことで、この商品のご購入のためにわざわざ空港にお越しになるお客さまや、普段はリップクリームを使わないという方も出張のお土産にご購入されており、函館の新たなお土産品としてだけでなく、日本酒「郷宝」の認知拡大にもつながっています。(22年3月末現在)

観光が主要産業の函館にとってコロナ禍の影響は大きく、緊急事態宣言解除後(2021年9月末)も依然として厳しい状況が続いています。SDGs達成に貢献するとともに、「リップクリーム」を通じて多くの方に日本酒「郷宝」を知っていただき、函館を訪れる“きっかけ作り”をしたいとの想いから、この企画を立ち上げました。このリップクリームが皆さまの旅のきっかけ、そして、お土産として旅の思い出のひとつとなれば幸いです。常に明るく前向きに、今後も地域の皆さまと共に北海道の地域活性化に取り組んでまいります。(北海道地区・JALふるさとアンバサダー 山内聖美)

JALふるさとアンバサダー

  • 「郷宝」製造過程で発生する米ぬか

  • 「郷宝」製造過程で発生する酒粕

  • デザイン打合せ中のふるさとアンバサダー(左)

  • (株)医食同源にて打合せ

地域の声

道南地方で地元産米を活かした日本酒の蔵元が84年ぶりに誕生しました。日本航空様からの御提案により、その製造の際に出る米ぬかを有効活用して、お酒の苦手な方にも日本酒の良さを感じて頂けたらと、素材を活かしたシンプルなものと、華やかなローズ系の精油を使用した新しいリップクリームが生まれました。故郷の宝を活かした素材で、心を込めて作ったリップクリームです。是非多くの皆さまに手に取っていただけると大変うれしく存じます。((株)医食同源代表取締役 管理薬剤師 中山一郎)