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地域産業支援商品開発やプロモーションなどで地域特産物の価値を高め、地場産業を盛り上げます。

兵庫県 川西市

兵庫県川西特産いちじく「朝採りの恵み」を
収穫当日に東京で特製タルトに!

  • 販路・流通支援

阪神間の限定地域に流通される希少な川西市特産品のブランド化を応援

兵庫県川西特産いちじく「朝採りの恵み」

取り組み背景・地域の課題

現代いちじくの発祥の地といわれる兵庫県川西市。川西特産いちじくは、完熟したいちばん美味しい状態で早朝に収穫することが特徴で、「朝採りの恵み」の愛称で親しまれています。しかし完熟で収穫したいちじくは早めに食すことが望まれるため、流通は阪神間の限定地域のみとなっていました。そこでJALは、川西特産の美味しいいちじくをもっと多くの人にも知ってほしいという想いから、収穫当日に関東圏で食せる機会を創ろうと、「朝採りの恵み」のブランド化プロジェクトを開始しました。

川西特産いちじく「朝採りの恵み」とチョコレートクリームのタルト

取り組み

いちばん美味しい状態のいちじくを食べてもらいたいー。毎日早朝から収穫する農家の皆さんの努力と想いが支える「朝採りの恵み」。この完熟いちじくを、収穫当日に東京でタルトとして商品化、販売しようと、川西市農業振興研究会、兵庫県川西市、JA兵庫六甲、および、旬のフルーツを使用したこだわりのタルト専門店「キル フェ ボン」(ラッシュ㈱)と共にプロジェクトを開始しました。

川西市が大阪伊丹空港に近いことから、川西市内の農園で早朝に収穫した「朝採りの恵み」を、大阪伊丹空港午前発のJALの定期便を利用して東京へ空輸し、銀座と青山の「キル フェ ボン」店舗に直送。収穫したその日のうちに特製のタルトをつくり、当日午後に販売するというスピード性を実現しました。とろけるほど柔らかく、瑞々しい果肉の「朝採りの恵み」をたっぷりと使い、チョコレートクリームとあわせた絶品の特製タルトは、「キル フェ ボン」で7日間の限定販売。販売期間中は、毎日「キル フェ ボン」の公式FacebookやInstagramのストーリーズ機能を通じて販売状況や販売開始時間をご案内しました。雨天の時はいちじくの収穫ができないため、生産者の方や関係者にとってこの7日間は格別です。
「朝採りの恵み」の収穫最盛期の一定期間に行うこの取り組みは、2019年夏に続き、今夏(2020年)も展開し、川西市の地域産業振興を目的に、継続的に取り組んでいます。

「朝採りの恵み」生産農家
山口 義典さん(川西市加茂地区)

「朝採りの恵み」という名前の由来になっていますが、毎日、夜中から明け方にかけて収穫するのが川西特産いちじくの特徴でもあります。今回の朝採れを東京へ空輸して知名度を上げるという計画を伺って、大変、作業の励みになりましたし、お声がけを頂戴した以上、もっと良い品質を目指したいという気持ちにもなりました。今後も継続的に地域振興に貢献したいと思います。

JA兵庫六甲 川西営農支援センター
冨士原 登志浩さん

まずは天候にも恵まれて、連続7日間出荷することができてホッとしています。川西市のいちじくは果物のなかでも引き合いが多く、これまでは地元で流通していましたが、日本航空さまからお話を頂き、全国のみなさまに知っていただけるいい機会になり、感謝しています。今後も行政(川西市・川西市農業振興研究会)と民間(JA兵庫六甲とJAL)が一緒に手を取り合ってブランド化に取り組んでいきたいと思います。

昨夏に続いて実施した今回(2020年度)は、銀座では期間中1日あたり約6ホールを販売し、早い日では1時間ほどで完売するほど大人気を得ました。雨天では収穫できないため、貴重な最盛期のなか今年は天候にも恵まれ、連続7日間実施することができ、「キル フェ ボン」のタルトを通じて、川西特産いちじく「朝採りの恵み」の知名度向上に一定の効果を得られています。

  • 早朝のいちじく収穫の様子

  • いちじくが痛まないように開発された「ゆりカーゴ」詰め(左側)

  • 大阪伊丹空港にて、空輸用のコンテナへ

地域の声

川西の地で、農家の皆さんが大切に育て一番美味しいときに収穫する完熟のいちじく「朝採りの恵み」は、私たちの宝です。日本航空様のご支援、ご尽力により、この自慢のいちじくを関東の皆さまにもご賞味いただけるようになりましたこと、心から感謝しております。これからも日本航空様と連携し、川西市といえばいちじく「朝採りの恵み」と言っていただき、本市の魅力に関心を持っていただけるよう発展させていきたいと考えております。(川西市長 越田謙治郎)