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地域産業支援商品開発やプロモーションなどで地域特産物の価値を高め、地場産業を盛り上げます。

岩手県

良質な国産漆「浄法寺漆」

  • 6次産業化支援
  • プロモーション

漆文化の継承問題に向き合い、日本文化の象徴「漆器」の振興を応援

10年かけて育てた1本の木から採取できる漆の量は牛乳瓶1本程度。
漆の1滴1滴が貴重(二戸市浄法寺町)

JALオリジナル「巖手椀セット」と「片口と盃セット」(2018年3月~)

取り組み背景・地域の課題

海外では“ジャパン”と呼ばれ、日本文化の象徴である「漆器」。その塗料となる「漆」は、近年、国宝重要文化財建造物の修復に国産漆が使われたことで、国産性の良質さが注目されました。しかし、国内で消費される漆の98%が輸入産で、純国産はわずか2%。岩手県は、この希少な国産漆の7割を生産する国内最大の産地ですが、漆掻き職人をはじめとする生産者の高齢化や後継者不足という問題を抱え、ウルシ原木の確保や後継者育成、浄法寺漆の認知度向上など、地域固有資源の「漆」を活用した地域振興を課題としていました。

取り組み

「伝統」「革新」「日本のこころ」を大切にしているJALは、日本の伝統”漆文化”の振興を応援しようと、岩手県と、漆の新たな価値を発信し続けている㈱浄法寺漆産業とともにプロジェクトを開始。“安くて便利=使い捨て”の時代といわれる現代において、高価であってもその価値と、愛着を持って使い続けることの大切さ、漆器を使うことによる心の豊かさを広く伝えるために、希少で良質な浄法寺漆を100%使用した漆器商品を共同開発し、通信販売、機内誌や会員誌などのJAL媒体でプロモーションを展開しました。漆の認知度向上や漆器を日常で使う機運の醸成に努めています。

「漆」座談会(機内誌2018年3月号)

岩手県×浄法寺漆産業×JALの共同開発商品プレスリリース(PDFファイル 約2.1MB)

人間国宝 室瀬和美氏監修 「JALオリジナル巖手椀セット」
国の伝統的工芸品に指定されている「浄法寺塗」の飯椀と汁椀のセット。保温性が高く、ごはんの最後のひと粒までおいしくいただける。

JALオリジナル片口と盃セット
光沢が華やぎを添える、モダンな片口と酒盃。浄法寺漆産業プロデュースの片口は、注ぎ口をなくした斬新なデザインで、緻密に計算されたそのスリットによってスムーズに注ぐことが可能。

伝統工芸品の販売実績がなかったJALショッピング(通信販売)において、希少な国産漆100%の使用がご好評をいただき、販売開始と共に売り上げを伸ばしました。特に「蒔絵」の人間国宝・室瀬和美氏監修の「巖手椀セット」は希少性も高く、当初用意した想定数を上回り、追加注文を行うなどの好実績につながっています。

地域の声

岩手県は、漆生産量が国内の約7割を占める国内随一の産地であり、日光東照宮など文化財の修復をはじめ、全国の工芸品に使用する国産漆として期待されています。
「JAL新・JAPAN PROJECT」を通じて、国内外に岩手県の漆の紹介や岩手県産漆を使用した漆器の販売に御支援をいただきました。今回のプロジェクトを機に、国内外多くの方々に岩手県にお越しいただき、本県の漆文化とともに、多彩な魅力を体感していただきたいと思っています。
(岩手県商工労働観光部産業経済交流課 佐々木 琢磨 )