loading

交流人口拡大支援地域ならではのコンテンツの創出やインバウンド施策、まちづくりなどをサポートします。

  • 山口県

学生の想いから生まれた
「ネイルシール」の商品化・販売を実現

  • 教育・人財育成

地域の課題探求と解決力をテーマに、東亜大学との連携活動を推進

※写真撮影時のみマスクを外しております。

取り組み背景・地域の課題

東亜大学(山口県下関市)は、教育理念の一つとして「地域に生き、グローバルに考える」を掲げ、グローバルな視点での地域社会との関わりや、実習を通した課題探求と問題解決の高い能力を持つ人材育成を目指しています。一方、JALは従前から山口県の活性化におけるさまざまな活動を行っており、その活動の1つ、地域の方々と共創した「JAL向津具ダブルマラソン」(長門市)には同大学の学生たちもボランティアで参加し、県内の活性化や魅力発信を共に行ってきました。そこで、「山口の宝を掘り起こし、一緒に地域の未来を創りたい」という想いから、「地域の課題解決をテーマとした人材育成、相互交流」を目的に連携協定を締結(2020年8月)し、活動を開始しました。

ネイルシール 第三弾
(2021年夏バージョン)

取り組み

新型コロナウィルス感染症拡大防止による外出自粛が続いた2020年夏、「少しでも気持ちをリフレッシュし、指先から山口を感じてもらいたい」という東亜大学芸術学部トータルビューティ学科の学生たちの想いから「ネイルシール」企画が生まれ、両者の取り組みがスタートしました。デザインには客室乗務員や山口宇部空港旅客スタッフも加わり、第一弾、第二弾を制作。第三弾の2021年夏バージョンは、客室乗務員から成るJALふるさとアンバサダー・ふるさと応援隊が参画し、学生たちと議論を重ねながら完成させました。
コストや経費回収を考えながら、消費者ニーズに対して何をどこで提供すべきかなど、商品化に係る事業構造を学生たちが学べるよう、JAL は客室乗務員をはじめとするチーム体制を整備。完成した第三弾のネイルシールは山口県の「角島の青い海」などをモチーフに仕上げ、7月から学生たち運営のECサイト*をはじめ、九州・沖縄各地のJALグループ空港売店「BLUE SKY」で販売を開始しました(8月1日~10月末)。販売に先駆け、羽田空港においてJAL山口宇部便ご利用のお客さまに無料配布する完成披露イベントを実施。お客さまの反応を学生たちにフィードバックし、継続的に取り組んでいます。

*Ethics of Beauty Project

東亜大学との連携協定締結(PDFファイル 約172KB)

第一弾ネイルシール(PDFファイル 約95KB)

第二弾ネイルシール(PDFファイル 約2.07MB)

第三弾ネイルシール(PDFファイル 約2189KB)

JAL向津具ダブルマラソン

ネイルシールの企画に取り組んだ学生は、実際の商品開発などは未経験でしたが、客室乗務員にアドバイスを求めながらデザイン案を考え、ターゲティング、マーケティング、プロモーションという一連のプロセスや各方面との調整を経験し、主体的な行動変容につながるなど一定の効果が得られました。完成披露イベントで第三弾のネイルシールを手に取ったお客さまからは、「夏らしい」「お土産にちょうど良い」などのお言葉を頂戴し、学生たちの想いが商品となって山口県のPRにつながっています。

  • 第一弾:山口県特産品の「夏みかん」がモチーフ
    (2020年7月)

  • 第二弾:ホリデーシーズン向けの「雪華―SEKKA」
    (2020年12月)

  • 第三弾の完成披露イベント
    (2021年7月14日 於:羽田空港)

  • 空港売店「BLUE SKY」で販売
    (2021年8月1日~10月末まで九州・沖縄の各店舗で販売)

地域の声

東亜大学芸術学部トータルビューティ学科の学生たちは、サスティナビリティなどの観点から、ヒト・動物・社会にとって「美」とは何かを考えるプロジェクトに取り組んでいます。日本航空様との「ふるさとプロジェクト」を通じて、講義で学ぶ知識や研究成果をネイルシールというプロダクトで具現化し、社会にイノベーションをおこす挑戦ができることは、学生たちにとって貴重な経験となっています。これからも日本航空様と一緒に、社会に貢献できる人材育成に取り組んでまいりたいと存じます。(東亜大学准教授 平松隆円)