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地域産業支援商品開発やプロモーションなどで地域特産物の価値を高め、地場産業を盛り上げます。

熊本県

500年の歴史・伝統・文化を誇る「球磨焼酎」

  • 海外販路開拓

良質な水と米に恵まれた熊本県人吉で國酒体験

取り組み背景・地域の課題

日本文化の振興に向け、国家プロジェクトとして展開されている「國酒プロジェクト」。JALグループでは、日本酒に比べて流通が少ない焼酎や泡盛の認知度を高め、インバウンドの需要拡大と販路拡大、蔵元への還元をお手伝いするため、2016年から「國酒応援プロジェクト」を展開しています。

取り組み

球磨焼酎は、「米のみを原料とし、人吉球磨の地下水で仕込んだもろみを人吉球磨で蒸留し、瓶詰めした焼酎」と明確に定義された本格的な九州焼酎。28もの蔵元が点在する熊本県人吉・球磨地方では、清流球磨川の水で育まれた良質のお米を使った味わい深い米焼酎が造られています。球磨焼酎のこの魅力をより一層海外に広め、需要拡大につなげようと、2018年秋に実施した空港ラウンジでのご提供などに続くプロモーション第2弾として、球磨焼酎の魅力を体験するファムツアーを企画、熊本県との協働で実施しました。
米国のインフルエンサーたちにSNSなどを通じて広く伝えてもらいたいとの思いから、今回熊本に招いたのは、米国のレストラン・バー業界から業界誌のライターやメディア出演経験のあるバーテンダーの方々。人吉市にある蔵元での試飲や視察を中心に、製法や日本の國酒としての焼酎文化を学んでいただきました。また、球磨焼酎に加えて、熊本城をはじめとした観光スポットをめぐり、「くまもとラーメン」を食すなど、熊本県のさまざまな魅力も体験していただき、球磨焼酎を核とした熊本県の魅力発信に継続的に取り組んでいます。
(実施時期:2019年2月14日~16日 協力:日本貿易振興機構(ジェトロ)熊本貿易情報センター)

國酒応援プロジェクト

視察した方々からは、「蒸留器の見た目はどこの蔵元も同じだが、見えないところに独自の工夫が施され、蔵元ごとに特徴ある味わいが作り出されている。」という驚きの声や、実際にお客さまと接するバーテンダーからは「球磨焼酎ベースの新しいカクテルを開発したい!」という嬉しいコメントもいただくことができ、帰国後はそれぞれが媒体を通じて発信。また、酒造りの現場で米国レストラン・バー業界に精通する方たちからの感想やさまざまな話を直接聞く貴重な機会となり、球磨焼酎の生産者の方々にとっても新たな発見や学びに繋がりました。

地域の声

今回、日本航空様の絶大なバックアップをいただいた米国インフルエンサー3名の招聘は、球磨焼酎の魅力を全米に発信する大きなチャンスとなりました。欧米では蒸留酒を食中酒として飲む習慣がなく、そのお酒だけを単体で楽しむ文化のため、輸出の大きな障害となってきました。しかし今回、皆さんから「お酒だけを楽しむ飲みかたでも米国市場で十二分に評価される品質」との評価をいただき、米国進出へ大いに意を強くした次第です。
(球磨焼酎酒造組合理事長 池邉道人(六調子酒造代表))